梅雨明けが異例の早さとなった2022年の夏です。4月頃から、郵便将棋のハガキ棋戦は、1往復のやりとりが極端に遅くなりました。4月に始りました王位戦では、期間延長を行う必要性が出てくるのではという懸念も出てきました。そこで、役員間で棋戦の見直しをする必要があるという認識で一致しました。ハガキ棋戦の統一やメール棋戦の新設など棋戦担当の役員間で議論を進めました。ZoomによるWeb会議なども行いました。ハガキ棋戦の統合とメール棋戦(メール順位戦)の新設という方向性で固まりました。
①新ハガキ棋戦は詳細が固まりました。
新棋戦は、増田幹事長が草案、山本氏との意見交換により詰め、他の役員も意見を加えながら完成させております。
新棋戦の名称は「秀王戦」、従前の王位戦・王座戦・寿王戦を統合した棋戦となります。開始時期は令和5年4月1日となります。
以下に経緯や特徴を示すとともに、別掲で「秀王戦」の棋戦規則を掲載致します。
「秀王戦」の参加募集は次号の棋戦通信となります。
②現行棋戦の終了時期について
新ハガキ棋戦発足に伴い、現在進行中のハガキ棋戦は、順位戦と令和4年10月開始の王座戦を除いて、次の期は実施しないことになります。王座戦も令和4年10月開始の分が最終の期となります。各棋戦のご愛顧に感謝しますとともに、宜しくご理解の程お願い致します。
王位戦:第58期が最後(令和5年6月末日までで終了、3ヶ月期間延長)
王座戦:第54期が最後(令和5年12月末日の終了予定)
寿王戦:第34期が最後(令和5年1月末日で終了)
③メール順位戦の発足について
新メール順位戦(仮称)につきましては、内容を詰め切れておらず、アンケートを順位戦参加者に送っていますが、順位戦に参加されていない方も、別掲のアンケートの回答を記入してお送りいただければ幸甚です。アンケートの期限は令和4年8月末日とさせていただきたいと思います。
(※下にアンケートPDFがあります。)
【第58期王位戦の期間延長について】
対局期限を令和5年3月31日としておりましたが、郵便配達の現状を鑑み、3ヶ月延長致します。従って、対局期限は令和5年6月30日となります。詳しくは王位戦担当幹事の山本眞一氏より、王位戦便りで連絡があります。
【ハガキ棋戦統合に至った経緯】
①会員数の減少(=棋戦参加者の減少)と高齢化
会員数は、50名程度(もしかしたら2022年度は、50名を割るかもしれません)。
また、新しい会員の入会が極端に少ない中、会員が少しずつ離脱し、高齢のかたばかりとなっています。
②王位戦、王座戦、寿王戦については一定の役割を果たしたと考えられること
特に寿王戦は、会員のほぼ全員が寿王戦の年齢に達しつつあります。
また、これらの各棋戦では、メンバーがほとんど同じとなっているケースが多く、対戦が重なることが多くなりました。
③棋戦を統一により、円滑な棋戦運営が可能
参加者の分散化が回避され、適切な人数による運営ができます。
【メール棋戦の新設について】
①ハガキ順位戦のメンバーのメール保有率の上昇
以前より、順位戦等でアンケートを採ったりして、ホームページの活用やメールの活用について着目してきました。現順位戦の参加者のメール保有率を確認していますが、60%となっています。高齢者の離脱が主な原因とスマホの普及なども大きな要因といえると思います。ちょっと前まででは考えられない数字になっています。
②メール順位戦の新設の発想
メール棋戦を新設するにしてもハガキの棋戦は統廃合の傾向にありますから、ハガキ順位戦も早晩苦しくなることは目に見えています。当面ハガキの順位戦とメールの順位戦を並立運営して、メール順位戦が立ち上げられないかということを念頭においてきました。会員の皆様には若干唐突感があるかとも思われます。
③竜王戦との競合
現在、メール棋戦として竜王戦が存在しています。特に今期の竜王戦は、前半9局、後半9局と前期よりも3局も多い対局数となっています。竜王戦は、4月から前半戦、10月から後半戦となり、開始から3ヶ月程度で対局はほぼ終了出来るような進行にはなっています。ただ、9局あると対局中の負担はかなり大きく、竜王戦開始直後に、何人かの方にメール順位戦の対局の話をしてみましたが、これ以上は対局は難しいとの答えが返ってきました。
④メール順位戦の新設についての考察
メール順位戦を開始したとき、一体何人の方が参加してくれるだろうという思いがまず走りました。想定としては、竜王戦が一番参考になります。また順位戦の参加者のメール保有率も参考になります。一つの答えとしては、多くても10名位ではというものが脳裏に浮かびました。正しいかどうかはわかりません。
また、一度の対局数も、竜王戦との絡みもあり多くできないので、クラス分けして4局前後(1名と1対局を想定)という数字をイメージしました。とすると、4人ずつ3クラスというのは理想で、5人ずつ2クラスということがめどとして考えられます。
開始時期については、竜王戦の狭間となる7月もしくは1月が念頭に浮かびます。令和5年7月1日開始ができれば、理想的です。
棋戦サイクルについては、検討中です。竜王戦のように先後で前半・後半にするか6ヶ月の短サイクル棋戦とすることも考えられます。
⑤今後のスケジュール
アンケート結果から、棋戦詳細を詰めます。
棋戦通信次号に棋戦規則を発表の予定です。
開始時期が令和5年7月となった場合は、募集記事を棋戦通信次号に掲載することとします。
【ハガキ秀王戦・新メール棋戦の位置づけ】
①ハガキ棋戦(順位戦・秀王戦)とメール棋戦(竜王戦・メール順位戦(仮称))
の2本柱で進める
【ハガキ秀王戦の特徴】
①2局制
②対局期間の延長(12か月⇒15か月)、棋戦サイクルは1年間
原則ハガキ棋戦、メールも可能
③棋力差による駒落ち採用
④勝敗判定の明文化
⑤棋戦運営に支障をきたす参加者の処置を明文化
【メール順位戦(仮称)の想定される特徴】
①1局制
②対局期間:6ヶ月または1年(未定)
メールのみ
③平手のみ
④勝敗判定明文化
⑤棋戦詳細を検討中
【郵将オープン戦の位置づけ】
新参加者がすぐ参加できるためのものとしてのみ残します。
但し、メール戦のみとします。
新会員が入会したとき、スタンバイしている会員とすぐ対戦可能とします。
また、もう1名対戦者を募り、対戦していただける方があれば、もう1局指していただきます。あとの方を次のスタンバイ者とします。
スタンバイ者はずっと同じ方にならにように工夫することとします。